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ヘンプオイルの効果とは?摂取方法や購入する際の注意点を徹底解説

近年、「ヘンプオイル」は、栄養価の高いスーパーフードとして世界中から注目を集めています。

しかし、日本では、ヘンプオイルが店頭に並んでいることが少ないため、どういったものか分からないという方は多いのではないでしょうか?

本記事では、そんなヘンプオイルの効果や摂取方法・購入する際の注意点について詳しく解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

ヘンプオイルとは?

オイル ヘンプオイル(ヘンプシードオイル)とは、ヘンプ(麻)の種から抽出されたオイルのことです。

ヘンプオイルには、主に以下の成分が含まれています。

  • オメガ6脂肪酸(リノール酸、γ-リノレン酸)
  • オメガ3脂肪酸(α-リノール酸)
  • ビタミン(ビタミンE、ビタミンA、ビタミンCなど)
  • ミネラル(鉄、亜鉛、マグネシウム)
  • 食物繊維    など

特に、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸が3:1という理想的な割合で含まれており、血液をサラサラにする効果が期待できます。

また、ヘンプオイルは、ヘンプ(麻)の種から純粋な油脂成分のみを抽出しているため、CBDやCBN・THCなどのカンナビノイド成分はほとんど含まれていません

ヘンプオイルの効果

ヘンプオイルには、以下の効果が期待されています。

  • 抗炎症作用
  • 抗菌作用
  • アンチエイジング
  • 保湿効果

ここでは、上記の4つの効果について詳しく解説します。

抗炎症作用

先程説明したように、ヘンプオイルにはオメガ3脂肪酸(α-リノール酸)が豊富に含まれています。

オメガ3脂肪酸には、体の炎症を抑える抗炎症作用があるとされています。

2011年の研究では、被験者にオメガ3脂肪酸とプラセボ(偽薬)を投与し、炎症や不安に対する有用性を観察する実験が行われました。

実験の結果、オメガ脂肪酸を投与されたグループは、そうでないグループと比べ炎症や不安を軽減したことが示されました。

ヘンプオイルを摂取することで、肩こりや筋肉痛などの炎症を緩和し、生活の質を向上させましょう。

抗菌作用

クリーム ヘンプオイルは、バクテリアなどの細菌に対して抗菌作用があるとされています。

2017年の研究では、ヘンプオイルは黄色ブドウ球菌などの様々な種類の細菌の働きを抑制することが報告されました。

黄色ブドウ球菌とは、食中毒の原因となる細菌であり、発症すると下痢や嘔吐・悪心などの症状を引き起こします。

ヘンプオイルを定期的に摂取することで、バクテリアなどの細菌が原因で起こる食中毒などのリスクを低下させましょう。

アンチエイジング

ヘンプオイルには抗酸化作用があるため、アンチエイジングに効果があるとされています。

ヘンプオイルにはビタミンAやビタミンE・ビタミンCが豊富に含まれています。

これらのビタミンは、抗酸化ビタミンと呼ばれており、老化の原因となる活性酸素の働きを抑制する効果があるとされています。

活性酸素とは、体内の酸素が活性化した物質であり、強い酸化作用によって細胞の機能を低下させ、老化を進めると考えられています。

ヘンプオイルを摂取することで、体内の活性酸素の働きを抑制し、アンチエイジングを行いましょう。

保湿効果

クリーム

ヘンプオイルに含まれるオメガ3脂肪酸(α-リノール酸)には、肌を保湿する効果があるとされています。

加えて、ヘンプオイルは肌に直接塗っても馴染みやすいため、肌の油分のバランスを整えることも期待できます。

また、ヘンプオイルと同じく麻から抽出されるCBDにも肌を保湿する効果があることが分かっています。

そのため、肌を効率的に保湿したい方は、ヘンプオイルに加えてCBDを摂取することをおすすめします。

ヘンプオイルの効果が期待できる症状

抗炎症作用や抗菌作用など様々な効果をもつヘンプオイルですが、具体的にどういった症状に効果があるのでしょうか?

ここでは、ヘンプオイルの効果が期待できる症状をエビデンスや研究を基に詳しく解説します。

心臓病

ヘンプオイルには、心臓病のリスクを軽減することが期待されています。

ヘンプオイルには、体内で一酸化窒素を生成するアミノ酸である「アルギニン」が多く含まれています。

一酸化窒素は、心臓血管系における情報伝達物質であり、血管を弛緩・拡張させることで血圧を低下させ、心臓病のリスクを下げる働きがあります。

海外の研究では、アルギニンの摂取量の増加は、心筋梗塞などの心血管疾患のリスクを低下させたことが示されました。

また、ヘンプオイルに含まれるγ-リノレン酸は炎症を抑制し、心臓病のリスクを低下させることも分かっています。

そのため、食生活や生活習慣が気になる方は、定期的にヘンプオイルを摂取することをおすすめします。

 

アトピー性皮膚炎

ヘンプオイルには、アトピー性皮膚炎の症状を緩和する効果が期待されています。

2005年の研究では、アトピー性皮膚炎を患う被験者を対象に、食用ヘンプオイルを投与し、有効性を観察する実験が行われました。

この実験は計20週間行われ、被験者には皮膚の乾燥や痒みに関するアンケートが実施されました。

実験の結果、食用ヘンプオイルを投与された被験者は、アレルギー性皮膚炎の症状である皮膚の乾燥と痒みが改善されたことが報告されました。

また、食用ヘンプオイルを投与された被験者は、アレルギー性皮膚炎に対する皮膚薬の使用が減少したことも報告されました。

これらのことから、ステロイドの薬の副作用に悩んでいる方などは、ヘンプオイルを利用することをおすすめします。

 

PMS(月経前症候群)

吸入 ヘンプオイルは、PMS(月経前症候群)の症状を緩和する効果が期待されています。

ヘンプオイルに含まれるγ-リノレン酸は、プロスタグランジンE1の生成を促進する働きがあるとされています。

プロスタグランジンE1とは、生理活性物質の1つであり、生成量が低下することでPMS(月経前症候群)の症状を引き起こすと考えられています。

2011年の研究では、γ-リノレン酸がプロスタグランジンE1の生成を促進し、PMS(月経前症候群)の症状を緩和したことが示されました。

これらのことから、PMS(月経前症候群)の倦怠感や怒りっぽくなるなどの症状を緩和したい方は、ヘンプオイルを摂取することをおすすめします。

更年期障害

 ヘンプオイルには、更年期障害の症状を緩和する効果が期待されています。

これには、ヘンプオイルに含まれるγ-リノレン酸が関係していると考えられています。

2011年の動物実験では、卵巣を摘出したメスのラットにヘンプシードを投与し、更年期障害に対する有用性を比較する実験が行われました。

ヘンプシードとは、ヘンプオイルの原料となる麻の種子です。

実験の結果、ヘンプシードを投与されたラットは、そうでないラットに比べ更年期障害の症状を緩和したことが示されました。

更年期障害の症状である不安感や便秘にお悩みの方は、試しにヘンプオイルを摂取することをおすすめします。

ヘンプオイルの摂取方法

ヘンプオイルに含まれているオメガ3脂肪酸などの成分は光や熱・空気によって酸化しやすいとされています。

では、ヘンプオイルはどうやって摂取するのがいいのでしょうか?

ここでは、ヘンプオイルのおすすめの摂取方法を2つご紹介します。

食べることで摂取する

ヘンプオイルは熱に弱く、直火で加熱すると含まれている成分が酸化してしまいます。

そのため、以下のように加熱を行わず、そのまま摂取することをおすすめします。

  • スプーンでそのまま飲む
  • サラダやパン・パスタなどにかける
  • スープに混ぜる  など

また、スープに混ぜる場合は、ヘンプオイルを事前に容器に垂らすか、火を止めた後に加えることをおすすめします。

ヘンプオイルを肌に使用する

ヘンプオイルは、食べることで摂取するだけでなく、直接肌に塗ることで使用することもできます。

具体的には、以下のように利用することをおすすめします。

  • マッサージオイルとして使用する
  • 化粧品に数滴ブレンドする
  • 髪全体に馴染ませた後にブローする  など

また、ヘンプオイルは、肌に優しいオイルと言われており、赤ちゃんのお肌のケアに使うこともできます。

これらのことから、健康や美容を改善したい方は、ヘンプオイルを上記のような方法で摂取することをおすすめします。

ヘンプオイルを購入する際の注意点

ヘンプオイルは、オンラインもしくは自然食品や輸入食品を取り扱っている店で売られている場合が多いです。

ここでは、そんなヘンプオイルを購入する際の注意点を2つご紹介します。

成分表を確認する

ヘンプオイルを購入する際は、成分表を確認することが重要になります。

ヘンプオイルは、CBDオイルと成分や形が似ているため、パッケージのデザインだけは見極めることが難しいです。

中には、ヘンプオイルだと思って購入したら、実はCBDオイルだったというケースもあります。

そのため、ヘンプオイルを購入する際は見た目だけで判断するのではなく、成分表示まで確認することをおすすめします。

第三者機関による検査があるか確認する

ヘンプオイルを購入する際は、第三者機関の検査があるか確認することも重要になります。

ヘンプオイルの原料となるヘンプ(麻)には、土壌の危険物質を吸収しやすいという性質があります。

第三者機関では、重金属や農薬などの危険物質が混入していないかの検査が行われており、客観的な安全性が保証されます。

第三者機関の検査が行われているか確認することで、安全性の高いヘンプオイルを利用しましょう。

まとめ

本記事では、ヘンプオイルの効果や摂取方法・購入する際の注意点について詳しく解説しました。

ヘンプオイルは、主に以下の効果が期待されています。

  • 抗炎症作用
  • 抗菌作用
  • アンチエイジング
  • 保湿効果

また、ヘンプオイルは、過去の研究から心臓病やアトピー性皮膚炎・更年期障害などに効果があることが示されています。

健康や美容を改善したい方は、日々の生活の中にヘンプオイルを取り入れてみてはいかがでしょうか