近年「CBD」はリラックスや睡眠改善などの効果から、日本でも若者を中心に人気が高まっています。
そんな中、CBDに似た成分である「CBDA」が注目を集めていることをご存じでしょうか?
本記事では、そんなCBDAの基本情報や主な効果・CBDとの違いについて詳しく解説します。
- CBDAとはどんな成分か
- CBDAの主な効果
- CBDAとCBDの違い
そもそもCBDAとは?
CBDAとは、カンナビジオール酸の略称であり、生育中の大麻草に含まれる化合物の1つです。
CBDAはCBDの前駆体であり、熱が加わり脱炭素化することでCBDに変化します。
ここでは、そんなCBDAの安全性と違法性・人に作用するメカニズムを詳しく解説します。
CBDAの安全性と違法性
CBDAはCBDと比べて、研究や実験の数が少ないため、断言することはできませんが、安全性は高いと考えられています。
2016年の研究では、ラットにCBDA(0.05~5mg/kg)を経口投与し、運動活動などに対する安全性を評価する実験が行われました。
結果、CBDAはラットの身体活動などに悪影響を及ばさず、忍容性が非常に高いことが報告されました。
忍容性が高いとは、副作用がほとんど無く、あったとしても非常に程度が軽いという意味です。
また、CBDAはCBDやCBGなどのカンナビノイドと同様に精神活性作用がないことが分かっています。
そのため、CBDAは大麻取締法によって規制されておらず、日本でも合法的に使用することができます。
CBDAが人体に作用するメカニズム
CBDAは、過去の研究からセロトニン受容体である「5-HT1A 」に非常に強く作用することが分かっています。
この「5-HT1A 」は、中枢神経と末梢神経に分布している受容体であり、CBDAが作用することで抗不安などの効果を引き起こします。
さらに、CBDAは「GPR55」に拮抗薬として作用することで、血圧や骨密度などの生理的プロセスの調節を行うことも分かっています。
この「GPR55」とは、主に小脳に多く存在している受容体のことです。
このように、CBDAは複数の受容体に作用することで、人体に対して様々な良い影響を与えると考えられています。
CBDAの効果
先程の説明から、CBDAが人体に作用するメカニズムがお分かりいただけたと思います。
では、CBDAにはどのような効果が期待されているのでしょうか?
ここでは、CBDAが持つ効果をエビデンスを基に詳しく解説します。
吐き気の抑制
CBDAには、吐き気を抑制する効果が期待されています。
2013年の研究では、ラットとトガリネズミにCBDAを投与し、吐き気と嘔吐に対する有用性を評価する実験が行われました。
結果、CBDAはラットの吐き気および、トガリネズミの嘔吐を強く抑制したことが報告されました。
また、CBDAは予期性悪心の軽減にも大きな効果があることが示唆されました。
予期性悪心とは、がん患者が抗がん剤治療を受ける前に、想像で激しい吐き気を感じることです。
最近では、CBDAを含んだカンナビノイド系の製品も販売されています。
そのため、乗り物酔いしやすい方や吐き気を抑えたい方などは、CBDAを含んだ製品を試してみてはいかがでしょうか。

てんかんの治療
CBDAは、CBDと同様にてんかんの治療にも効果が期待されています。
イギリスのGW製薬の薬物動態研究では、CBDAはCBDに比べ発作を効果的に軽減したことが報告されました。
また、この研究では、CBDAはCBDよりも効果が出るまでの時間が短く、バイオアベイラビリティが高いことも明らかになりました。
バイオアベイラビリティとは、人体に投与された薬物が全身を循環する割合のことです。
CBDAのてんかんに対する研究は多くは無いですが、今後研究が進むことで、CBDAはCBDと同様に治療薬として利用されるかもしれません。
https://cbdnosusume.com/cbd-epilepsy/抗炎症作用
CBDAは、人体に存在する「Cox-2」の働きを阻害することで、抗炎症作用を引き起こすと考えられています。
「Cox-2」とは人体に存在する酵素の1つであり、炎症促進作用があるとされています。
実際に、2008年の研究では、CBDAは炎症促進作用がある「Cox-2」の働きを阻害することが報告されました。
また、CBDAはTHCの前駆体である「THCA」よりも「Cox-2」に対して強い阻害作用があることも分かりました。
癌の治療
CBDAは、乳がんに対して治療効果が期待されています。
2014年の研究では、乳がん細胞をCBDAに48時間さらし、経過を観察する実験が行われました。
実験の結果、CBDAはがんの悪性腫瘍が他の部位に転移することを阻止する可能性が報告されました。
この研究は、細胞を用いた基礎実験ではありますが、今後研究が進むことでCBDAが癌の新たな治療薬になることが期待できます。
CBDAの今後の可能性
上記で紹介したような効果が期待されるCBDAですが、熱が加わると脱炭素化するため、安定した効果を得るのが難しいというデメリットがあります。
そのため、CBDAは臨床試験を行うことが難しく、現在でも十分な研究が行われていません。
2019年イスラエルのミシューラム博士は、このデメリットを克服するため、CBDAメチルエステル (HU-580) を作成しました。
CBDAメチルエステルは、CBDAの分子構造を変化させることで製造された化学物質であり、高い安定性があることが分かっています。
現在、CBDAメチルエステルはうつ病や悪心・嘔吐などの疾患の治療薬としての可能性が期待されており、今後の更なる研究に注目が集まっています。
CBDAとCBDの違い
ここまで、CBDAの基本情報や主な効果について説明しましたが、CBDとは何が違うのでしょうか?
まず、CBDAとCBDのは、人体に作用するメカニズムが大きく異なります。
先程説明したように、CBDAは「5-HT1A 」や「GPR55」などの受容体に作用することで様々な効果を引き起こします。
一方、CBDは上記の受容体に加え、カンナビノイド受容体である「CB1」・「CB2」にも作用することで様々な効果を引き起こします。
具体的には、「CB1」は痛みの緩和や多幸感、「CB2」は抗炎症作用などの効果を引き起こすと考えられています。
また、CBDAは、熱が加わると脱炭素化してしまうため安定性がなく、CBDのように気軽に摂取することが難しいです。
そのため、CBDAを摂取したい方は、熱が加わるベイプではなくオイルなどを利用することをおすすめします。
おすすめのCBDアイテム4選
今回は、CBDAについて詳しく解説してきました。
しかし、先程も説明したように、CBDAは安定性がなく、CBDのように気軽に摂取することが難しいです。
ここでは、安全性の高いおすすめのCBDアイテムを4つご紹介します。
KAREN CBD
「KAREN CBD」では、オーガニック栽培の麻を原料としたCBDオイルが販売されています。
「KAREN CBD」のCBDオイルは、日本の国内で製造されており、安全性にも高くなっています。
また、定期購入を行うとことで、最大40%OFFでCBDオイルを購入することができます。
そのため、KAREN CBDは、安全性の高いCBDオイルを長期間利用したい方におすすめです。
roun(ラウン)
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特に、8%のCBDオイルは2,980円とお買い得な値段で販売されており、初心者でも購入しやすくなっています。
また、CBDに加えて約11種類のテルペンが配合されており、より強い効果を期待することができます。
rounのCBDオイルを利用することで、コスパ良くブロードスペクトラムCBDオイルを利用しましょう。
NATURECAN(ネイチャーカン)
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Naturecanでは、高品質かつ低価格のCBD製品が豊富に販売されています。
Naturecanでは、第三者機関による品質テストが行われており、高い安全性と品質が保証されています。
また、タイムセールが定期的に行われているので、下記リンクからチェックしてみてください。
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CHILLAXY(チラクシー)
CBDで強い効果を実感するには、高いCBDの濃度が重要になります。
CHILLAXY(チラクシー)では、CBD濃度90%のCBDベイプが販売されています。
また、CHILLAXY(チラクシー)では、ベイプの他にもCBDワックスやコーヒーなどが販売されているため、気になった方は是非チェックしてください。
まとめ
今回は、CBDAの基本情報や主な効果・CBDとの違いについて解説しました。
CBDAには、過去の研究から下記のような効果が期待されています。
- 吐き気の緩和
- 抗炎症作用
- 癌の治療
- てんかんの治療 など
また、CBDAとCBDは、人体に作用するメカニズムが大きく異なります。
さらに、CBDAは安定性がなく、臨床試験を行うことが難しいため、現在でも十分な研究が行われていません。
最近では、CBDAメチルエステルと呼ばれる安定性の高い化学物質が作られており、今後の研究に注目が集まっています。
【参考文献】
- Neuromotor tolerability and behavioural characterisation of cannabidiolic acid, a phytocannabinoid with therapeutic potential for anticipatory nausea
- Cannabidiolic acid prevents vomiting in Suncus murinus and nausea-induced behaviour in rats by enhancing 5-HT1A receptor activation
- てんかんの治療におけるカンナビノイドの使用
- Cannabidiolic acid as a selective cyclooxygenase-2 inhibitory component in cannabis
- Down-regulation of cyclooxygenase-2 (COX-2) bycannabidiolic acid in human breast cancer cells